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2010年3月 6日 (土)

ポーズのお話

雑談です。

 

頂いたコメントに「ポーズ付けに難儀している」というお話がありましたので

今回は、私がCG撮影でいつも意識していることをサラッとお話します。

モデルはレディースミッション街角プリンセスの「劉 麗華」、

素体はCGボディーver.2.0を使用しています。

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まずは基本的な構図、「真正面から見た立ちポーズ」をやってみます。

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完璧な直立ですね。

実はこの「気をつけポーズ」、人間が実際にやってみると結構全身に力が入っていて

「疲れるポーズ」なんですね。

メーカーの製品紹介ならこれもアリですが、ポートレートとするならばもう少し自然に、

「モノ」ではなく「人間の女性らしさ」を出してみたいです。

ではちょっと楽にしてもらいましょうか。

 

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休め。

学生には馴染みのポーズですが実際はこれでもまだ楽ではないですね。

人間は特に意識しなければ重心をずらして片脚加重で立っています。

それに習って今回は右脚寄りに崩してみます。

 

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右脚に重心を移すと左脚の支えがなければ左に倒れてしまうので

左脚を開いてバランスを取ります。

すると上半身は左に傾くので、これが人間なら重たい頭を支えている首が辛くなります。

そこで上半身のバランスを取る為に頭を右に傾けます。

これで大分自然なポーズになりました。

このままでも棒立ちに比べれば十分人間らしいポーズですが

更に一捻り加えてより女性らしいしなやかさを出してみます。

 

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上半身のバランスを右肩を下げることで取り、それに伴い頭の傾きを

左側に変更します。

これが俗に言う「S字立ち」です。

意識することは、

・カメラに対して背骨が一直線にならないこと

・重心は右脚で大まかに取り、左脚はチョンと添える感じ

です。

 

真正面の構図では胴体の左右の傾きでS字を作りますが、

横から、あるいは斜めからの構図の場合は更に前後の傾きを加えます。

まずは素で立ってもらいましょう。

 

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「真横から見た麗華」という解説が付きそうな直立具合ですね。

この状態でも素体の造形が既に「背骨のS字」を再現していますが、

これを更に強調してみます。

 

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「お尻を突き出し胸を張り、腰をクネッと曲げる」とはこのことです。

背中を反らせることで下腹部を引っ込めます。

なんとなく女度UP!していると思いますがどうでしょうか。

これを踏まえて「斜めから見た構図」をやってみます。

 

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まずは素立ち。

これでもそれほど不自然ではありませんが、なんとなく男ぽい感じが・・・。

 

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あれ?

胸を張ったら余計に力強くなっちゃいました。仁王立ちっぽいのでしょうか。

ちょっと脚に表情を付けてみます。

 

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左脚を前に出して「コンパニオン立ち」になりました。

幕張やビッグサイトでよく見るポーズですね。

私が撮影する時、特にテーマがなければ大体このポーズに収まります。

後は腕の表情で変化を付ければOKです。

 

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・・・どうした麗華、疲れましたか?

ではちょっと休んでもらいましょうか。

次は「椅子に腰掛けた構図」です。

 

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椅子の大きさはこのくらいです。

では座ってみます。

 

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・・・普通に座りましたね。

座面の高さが膝下高よりも極端に低い椅子の場合、

脚をどこに納めれば良いのか迷うところですが、

脚をカメラに向けて真っ直ぐ投げ出すのはこの構図の場合、あまり好ましくありません。

短足に見えてしまうし、なにより美しくない。

ちょっと横に流してもらいましょう。

 

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素体の可動域の限界で、ここまでが精一杯。

それでも十分女性らしさが出たと思います。

手を置く位置によって手首関節の向きを調整して

指のカーブを接地場所に沿わせるようにすると自然な感じが出ます。

更に両方のお尻で座っているのを偏らせることで体を傾け、

脚を大きく横に逃がしてやります。

 

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かなり脱力してます。

右腕がしっかり接地していれば・・・。

もう少し柔らかい座面だったら、お尻の下に錘を置いて無理矢理沈み込ませる、

というウラ技もあるのですが。

(これは、ビーズクッションに座らせる時に効果があります)

 

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椅子などの「座れる小物」があるとポーズ付けの幅がドンと増えるのでお勧めです。

 

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ざっくりとお話しましたがいかがでしょうか。

 

CGに限らず、人間型の「モノ」を撮影する時は

「ブツ撮りではなく、人間を撮っているんだ」という意識を持つことが大切だと

肝に銘じています。

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ポーズの種類は私の場合、頭だけで考えても似通ったポーズになりがちなので

通販カタログや本屋で遠巻きにファッション誌の表紙を眺めてお手本にしています。

一番参考になるのはイベントコンパニオンですね。

やはり「見られる職業」なのでポーズにキレがあります。

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その他、街中に溢れる広告、道行く人々、同僚のちょっとした仕草などなど

参考にしようと思えばお手本は身の回りにいくらでもあります。

その日一日で記憶に残ったポーズを帰宅してからCGで再現してみるのが

結構楽しいんですよ。

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おしまい

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コメント

とても興味深かったです。
店頭や、ネット通販でも考えてポーズを付けてるのと
そうでないのとでは印象変わりますね。
よかったらバイクを絡めたポーズも見てみたいような…w
hpiのVmax欲しいけど、泣くほど高いorz

[茄子さん]
実はバイクと一緒に撮った画像もあるんですが、
モデルに「改造素体」を使っていたので丸々ボツにしたんです。
さすがに既製品でないと参考にならないですから。
でも、せっかく振って頂いたので一ネタ上げてみましょうか。

Vmax見ましたけどこれは究極ですね。
開発ストーリーを読んでちょっと感動しちゃいました。

ボツは勿体ないですね~
【番外編】扱いでもいいような~w

Vmax究極ですよね~実車はとても乗れないから欲しいけど
ちょっとお高いです…。
Vmaxは中型乗ってた時、すり抜けでは追い越せるけど、
信号待ちで追いつかれて鬼の加速で見えなくなっていった
事を思い出しますw

[茄子さん]
Vmaxみたいな突出した個性があるモノは
それだけで魅力的ですよね。
それを1/6スケールというある意味異端なサイズで作っちゃうメーカーも
なんというか男気があるというか粋というか。
是非とも成功してほしい商品ですね。

ボツは毎年1000枚単位で出しているのであまり気にしないんですよ。

ポージングってやってみると意外と難しいものだから、こうやってコツをお披露目してくれるっていうのは実に有難い事です。

セクシーポーズ、堪能させて頂きました。(^^)

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